思惟ノート

天然パーマとオッサンを応援する、天然パーマによるブログ

大槻ケンヂのような精神的ストリッパーに憧れて

今週のお題「日記・手帳」について。

 

一時期めっちゃ流行ったmixi

俺もしてた。大学に入ってから始めて、いっぱい日記書いてた。

当時とても好きな人がいて、その人がマイミクだったもんで、とにかくいっぱい日記書いて自己主張してた。そいでポエムっぽいのとか、社会わかった気になって調子に乗ったこととか、いっぱい書いた。

それに加えて自分のうじうじした、弱く湿った心持ちをさらけ出してた。

 

これぞ恥ずかしき日々。

自分もそうだったって人もいるんじゃねぇですかね。

 

さて、あの頃はオーケンこと大槻ケンヂさんのエッセイにはまって、むさぼるように読んでいた。あの人のエッセイは良い。大概はくだらなかったりアヤシゲだったりする記述の中で、チクリと胸を刺激する切ないエピソードを繰り出してくるのだ。

さらに自他共に認める精神的ストリッパーだけあって、自分の精神的な恥部を全部さらけ出しとる。特に印象深いのは自分のファンのSM嬢とSMプレイする話かなぁ。オーケンはM役として責められててさ。M役をやる理由を細かく説明してんのが言い訳くさくて笑っちゃったなぁ。

まあとにかくオーケンのエッセイはのほほんとしてて胸に響くんよ。そして精神的ストリッパーとしてさらけ出す少年時代の妄想や鬱屈したエピソードに、俺はとても共感させられてしもうたんじゃ……。

 

そして、mixiで、好きな女の子に目を留めて欲しくて、たくさん日記を書いている中で、俺もオーケンみたいな精神的ストリッパーになろうと思ってしまったのだ。

そこからの俺はキモかった。ただただキモかった。いや普通の日記も書いてたけどさ、大半はキモかったんよ。めんどくさいから詳しくは書かんけど、日記の内容を要約すると「俺こんなに悩んでるよー」「俺こんなに弱い人間だよー。病む病むぅ」てな感じ。そいで「でもダメな自分が好き」っていう自己愛がぷんぷん漂ってんだわ。端的に言うとクソ女々しい。クソメメ。

 

お前キモいぞ、と面と向かって行ってくれる友人もいた。老婆心から言ってくれてたのか、単純にキモいものをキモいと言っただけかわからんが(たぶん後者)、彼の言葉を素直に受け止めておればよかった。

謎の自信に満ち溢れていた俺は、「確かにキモいかも知れんが、こういう心の暗い部分をさらけ出す俺ってカッコイイ!!」とか思ってその後もクソキモ日記を量産し続けたさ。

 

でもね、精神的ストリップって言うのはオーケンのような有名人だから許されるのよ。沢山のファンがいて、「オーケンのそういうところ大好き!」とか「興味深い!」とか言って受け入れてもらえるからストリップしてもええんよ。

一般人の大学生男子が恥部をさらけ出してもキモいだけだかんね?

キャワイー女の子ならかろうじて可。女々しいって言うくらいだからね、女の子ならまだ許される感じはあるわいな。それでもイタい子扱いだけどな。

 

そんなワタシも色々あって、少しまともになりました。ようやくね。

でもネットとか見てると似たようなことやってる人わりといるみたいね。中学生・高校生・大学生・社会人。男女問わず、いくつになってもやるヤツはやるようだ。んでやっぱりイタいヤツ扱いなんだよなぁ。

 

あ、あとさらけ出す相手も重要ね。それなりに仲のいい人とか逆にまったく知らない人相手(このブログみたいにね)だったらまだいいけどさ、SNSってあんま仲良くないけど学校とかでそれなりに接する人なんかにも見られちゃうじゃん。そういう人にさらけ出すとキモがられる。男友達が挨拶してきたと思いきや間髪入れずケツの穴見せてきたらキモいっしょ?そんな感じよ。しかもそれなりに接するもんだから定期的に見せつけられる訳よ。ケツの穴を。

 

だからもし心当たりのある皆さんは、黒歴史になるのが嫌だったらやめたほうが良い。せめて匿名ブログに書こう。俺は成長の一過程だと思って受け入れているけど、当時の友人に茶化されたら赤面の末もんどりうってぶっ倒れるかもしれん。

 

そんなこんなで匿名ブログでやるんだったらまだマシかなと思い、昔の恥部をここにさらけ出しとる訳です。キモかったらごめんね。それと言葉遣いが汚くてごめんなさい。キモかった時の自分の話をする時はどうしても口調が荒れてしまう。だって腹立つんだもんよ。

 

まーこんなとこかな。それでは。

 

のほほん雑記帳(のおと) (角川文庫)

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