自己複雑性という概念を知った。
https://www.cocoronosoudanjo.com/blog/blog179.html
「自分」を認識するにあたって、自分にたくさんの側面があり、かつそれらに重なりが少ないと自己複雑性が高い、ということらしい。
そして自己複雑性が高い人はストレスにも強いと。
まずは自己複雑性が低い状態を考えたほうがわかりやすそうだ。
自己複雑性が低い状態は例えば「奥さんとは大学も職業も趣味も同じでずーっと一緒にすごしている」といった場合。彼の「自己」は「妻の夫である自分」という側面が強く、仕事や趣味という側面も「妻」という概念と大きく重なっている。
これ自体は幸せなことだけど、仮に離婚という大きなストレスがもたらされると逃げ場がない。仕事をしては「元妻もこのタスクが苦手って言ってたっけ」、気晴らししようと趣味をしては「元妻もいま同じことをしているだろうか」、そしてふと過去を思い出せば元妻との思い出ばかり。
あるいはひとつの夢を追い続けているとか仕事ひとすじの仕事人間の場合もその夢が破れたり定年で仕事をやめたとき、自分を構成する唯一の大きなものがなくなってしまい心が折れたり燃え尽きたりする。
逆に自己複雑性が高いのは色んな趣味を持っていたり色んな副業していたり色んな交遊の場を持っていたりする場合。
ひとつの夢やひとつの場所で問題が起きても、他の場所に逃げ込んだり愚痴を吐いたりと心を回復する手段が複数持てる。
というわけで自己複雑性が高い人はストレスに強いそうな。
直感的にはしっくりくる考え方かな。
(どうもよくよく調べてみると学術的には自己複雑性と精神衛生の関連はあまり無いというメタ分析結果があるそうだが)
別に1人の人とめちゃくちゃ仲がいいとか1つの夢に打ち込むこと自体はとっても素敵なことだよ。
ここで言いたいのはその他にも心の逃げ場を持つことや、自分の居場所をたくさん作ることも意識したほうがいいかもねって話。備えあれば憂いなんとやらよ。リスク分散ってやつよ。
みんなも自分の側面がいくつあるか数えてみなよ。
学校、仕事、サークル、学校時代のともだち、職場でのともだち、ネット経由でのともだち、ブログやツイッターみたいに自分の気持ちを吐き出せる場所。
自分は幸いまあまあ側面があると思う。というよりはとても大切にしていた側面を失ったせいで芯がなくなっちゃって、ふわふわし始めたから自分で側面を増やしにいった気がする。
みんなも側面はときどき増やそうとしたりメンテしたりするといいと思うよ。
けっこう簡単になくなっちゃうよ。
自分はリアルでもそうだし、こうやってブログを使ったりTwitterに気持ちを吐き出したりしてずいぶん助けられたよ。
別に深い仲でもないしさ、顔が広いわけでもないけどさ、たくさんの人や場所や趣味とちょこちょこつながってるおかげでけっこうハッピーってわけよ。
さて、ここまで読んでくれた人ってなかなか少ないと思うからさあ、せっかくだし俺と友達になろうぜ!
一緒に自己複雑性高めよ〜
ほいじゃまたね〜