思惟ノート

天然パーマとオッサンを応援する、天然パーマによるブログ

【作詞・作曲編】作曲振り返り / パスタ伝

 

 

この記事について


  • 作曲についてよくわかってないやつが何を考えて曲を作っているか書くのでもし気になる人がいたら読んでね
  • 今回は「作詞・作曲編」
  • 「編曲・DTM編」は後日

 

こんな曲を投稿した

 

歌詞

絡まるパスタの海泳いで
明日の天気のこと想った
弾ける光はあるだろうか
天使の梯子なんかは

 


恋が眠る頃に のそりと目を覚ます
右を向いた女神 舞浜の鼠を討つ


まだ私の信心には翳りは無けれど
ただ千年経って「糞喰らえ」と殴るのもいいだろう


絡まるパスタの海泳いで
明日の天気のこと想った
弾ける光はあるだろうか
天使の梯子なんかは


あどけない女神は踊らない
自らの罪さえ信じない
明日から何度も目を覚ます君の産声に思わず泣くだけ

 

 

明けの明星に逆らう存在と
輝く暁光に唾を吐く貴い人
私は「存在3(スリー)」
遍く渦巻く雲ばかり見てる
異なる症状にいつも胸を焼く

あどけなくてそっけない貴女の微睡むまま

 

絡まるパスタの海泳いで
明日の天気のこと想った
弾ける光はあるだろうか
私達にだってさあ

 

あどけない女神は踊らない
祈っちゃいない
胡乱で無体だ
私のこんな瞬間をもっと叱咤して

 

あどけない女神は踊らない
濁っちゃいない
挑んでみたいな
私のこんな信仰をもっと叱咤して

 

作詞・作曲の流れ


私の曲は99割そうなのだが、歌のメロディと歌詞がほぼ同時にできている。

「なんとなく歌詞つきのメロディがワンフレーズできる」→「それをなんとなく伸ばしていく」という流れ。だいたいシャワー浴びてるときに曲ができていく。

作詞・作曲段階ではコードをつけることもしていない。

今回もそう。

どうだ参考にならんだろう。

 

今回の曲のきっかけ


酩酊堂さん主催の「カワズ祭」への参加曲である。

井上カワズさんのイラストに合わせて参加者がそれぞれ曲を作るというイベント。

 

前回の曲も酩酊堂さん主催のイベント(三統一祭)の参加曲だった。

三統一祭のときはイラスト・タイトルに合わせて1から曲を作った。

が、今回はちょっとやり方を変えた。

私のように適当に曲を作るタイプの人の多くはそうだと思うが、私は曲のタネのような短いフレーズをいくらかメモしている。

今回のカワズ祭においては、そのような曲のタネの中からイラストに合いそうなものを選んで、さらにイラストに合うように曲をにょきにょき伸ばしていこうと考えた。

 

そこで選んだのが「パスタ伝」というタネ。

実は以下の部分は何年も前からメロディと歌詞はあったのよ。

絡まるパスタの海泳いで
明日の天気のこと想った
弾ける光はあるだろうか
天使の梯子なんかは

 

このタネは自分の中で「冷めかけたパスタ食いながら、物憂げに世界の様相に思いを馳せる歌」という解釈だった。爽やかな雰囲気もあるがどこかアンニュイな雰囲気があると思っている。

この「どこかアンニュイ」が今回の井上カワズさんのイラストの雰囲気に合う気がしたんよね。

てことで「このイラストに合わせるとしたらどんなメロディ・歌詞が合うかな〜」と思って生えたフレーズがこちら

恋が眠る頃に のそりと目を覚ます
右を向いた女神 舞浜の鼠を討つ

ここで曲の方向性が決まった。

「冷めかけたパスタを食べながら、物憂げに世界の様相とその仕組みに思いを馳せる「私」」の歌であり、その世界の仕組みの一端を司っているのが「どこか物憂げでやる気のない女神様」という関係。

なのでこの歌を歌ってるのはこのイラストの女の子(通称カワズ祭ちゃん)ではない。パスタ食ってる「私」である。

そういえば三統一祭のときもイラストの女の子(通称etc.ちゃん)に向かって歌う歌だった。

イラストの女の子が歌っているのではなく、イラストの女の子に向かって歌う歌。これが自分がそういうことをしがちなのか偶然2連続同じ形式が続いただけなのかはわからん。

 

そんなこんなで上記の方向性で歌メロと歌詞を伸ばしていって産まれたのがパスタ伝。

ちなみに「絡まる〜」がサビのつもり。そして大サビが2回あって2回ともメロディが違うというのを何となくやってみた。ホントに全部何となくやね。

 

あとなんかサビのあたり平成のポカリスエットのCM曲みたいな雰囲気ない?無いか。

 

ここからは歌詞解説。

 

歌詞の内容について


絡まるパスタの海泳いで
明日の天気のこと想った
弾ける光はあるだろうか
天使の梯子なんかは

冷めかけてぬたぬたしたパスタをフォークでなんとなくいじってる。パスタをぼんやり眺める目線と合わせて「絡まるパスタの海を泳ぐ」という表現。

そんで「なんかいいことないかな〜」みたいな感じ。「天使の梯子」は雲の切れ間から陽光が射す現象のことをそう呼ぶらしい。めでたいらしいよ。でも「なんかは」で中途半端に終わってるのが上手く行かなさそうな予感。

 

恋が眠る頃に のそりと目を覚ます
右を向いた女神 舞浜の鼠を討つ

これは女神様についての記述。カワズ祭ちゃんは絶対寝起き悪いよね。そしてあの目線からしてミ○キーマウスくらいはイラッとしてぶん殴りそうだよね。てことで舞浜の鼠(=ミッ○ー)を討伐させてしまった。

 

まだ私の信心には翳りは無けれど
ただ千年経って「糞喰らえ」と殴るのもいいだろう

これは「私」の独白。神様を信じてはいるけどこのままだと反逆くらいはするかもねってさ。

 

そんで「絡まる〜」があったあとにまた女神様について

あどけない女神は踊らない
自らの罪さえ信じない
明日から何度も目を覚ます君の産声に思わず泣くだけ

予備校の英語教師が言っていた「日本語には否定形が似合う」が心に残っててここでは否定形を連続させた。

まあカワズ祭ちゃんは踊れと言われたとて踊らないし何かに踊らされることもないし傍若無人だろうと。

そして「産まれちゃったばっかりに明日から何度も目を覚まさなきゃいけないなんてカワイソ」とちょっと泣いたりはする。寝起き悪いからね。目を覚ますのがめっちゃ嫌いなんだろうね。

 

明けの明星に逆らう存在と
輝く暁光に唾を吐く貴い人
私は「存在3(スリー)」
遍く渦巻く雲ばかり見てる
異なる症状にいつも胸を焼く

ここはあんま考えてないけど1行目は「私」で2行目は女神様のことじゃないかな。

3行目以降は「私」の独白と女神の記述が重なっている。

「私」はこの世界を第三者目線で物憂げに眺めるし女神様も世界に対する責任を果たさず第三者を決め込んでいる。

「私」は空を見上げて曇天を眺めるし女神様はただ下界を見下ろすけどあんまり興味がなくて雲くらいしか見ていない。

この世界を襲う様々な症状に「私」は胸を焦がすし女神様は「あぁやだやだ。その治療は私の仕事じゃないよ」と胸焼けしてる。

 

「存在3」についてはあるいは「私」は1番目でも2番目でもない取るに足らない存在だという諦念、という意味づけもありだな〜。

 

あどけなくてそっけない貴女の微睡むまま

これはあどけなくてそっけない女神様に対する「私」の態度ね。

貴女が微睡むままに。「私」はパスタ食って生きる。

ちなみに最初は「あどけなくてそっけない女神を眺める歌」という歌詞だったけどあまりに歌のテーマを直接的に書きすぎててなんか気に食わなかったので今の歌詞に変えた。

 

そしてパスタが絡まってちょっとした希望を歌い上げてからの2回目の大サビ

あどけない女神は踊らない
祈っちゃいない
胡乱で無体だ
私のこんな瞬間をもっと叱咤して

 

あどけない女神は踊らない
濁っちゃいない
挑んでみたいな
私のこんな信仰をもっと叱咤して

俺は慢性の中二病を患ってるので神様っていったらやる気なかったり荒ぶる神だったりだし人間にとっては反逆する対象なのよ。

この曲は全体的にそんな感じだし最後は特にそんな感じ。そんな女神なら挑んでみたいぜと。

でも「私」もこの世界を完全に諦めてるわけではないからこんな信仰は叱咤の対象かなと。でも女神様は叱咤することさえしないと。

結局何も変わらないまま世界は進んでいくよ〜

 

 

最後に


酩酊堂さん素敵な企画をありがとうございます。

井上カワズさん素敵なイラストをありがとうございます。

この企画がなかったらパスタ伝は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の歌になっていたかもしれない。

 

そんな感じ!みんなもパスタ食えよな!じゃ〜ね〜