この記事について
- 作曲についてよくわかってないやつが何を考えて曲を作っているか書くのでもし気になる人がいたら読んでね
- 今回は「編曲・DTM編」
- 「作詞・作曲編」はこちら
こんな曲を投稿した
だいぶ長くなったので目次
今回の編曲・Mix・Masteringの流れ
先に歌詞と歌メロは完成しており、編曲・Mix・Mastering は以下の順番で行った。
- 頭の中の歌メロを自分で耳コピする
- ボカロ打ち込む・調声する
- コード進行つける
- ドラム打ち込む
- ベース打ち込む
- ピアノ打ち込む
- ギター録音する
- ギターのタイミング補正する
- ボカロのコーラスパート作る
- 諸々の打ち込み内容で気になるところを調整する
- Mixする
- 狂う
- Masteringする
- 狂う
- 完成
Mix・Masteringは難しくて正気じゃいられないね。それと今回は時間がなかったのでドラム含め既存のMIDIバンクを活用する方針でやってみた。加えてiZotope製品でMix・Masteringを試してみたかったのでNeutron、Ozoneも使ってみた。iZotopeのサブスクの無料トライアル1週間でなんとかやってみたぜ。結局投稿後にMix&Mastering Bundleを購入した。
それじゃひとつひとつ何考えてやっていったか書くよ〜〜〜〜
頭の中の歌メロを自分で耳コピする
ここが何気に難しい。わたし音感ないのよね。
てことで仮に「これはCメジャースケールの曲(キー = Cメジャー)だ」としてドレミに落とし込んでいく。ピアノだったら白鍵だけでメロディを取ってみるということやね。
その後よりよいキーに変更すべきなのだろうが、試しにGUMIちゃんに歌わせてみたら違和感のない歌声だったのでキー = Cメジャーのままにした。
曲のキーの決め方よくわからんので今度調べてみようかな。
ボカロ打ち込む・調声する
今回はVOCALOID6 AI Megpoid(GUMI)を使った。
VOCALOID6からの新機能AIトラックを使ってみたところ、デフォルトのクオリティがかなり高い気がする。微調整で一定水準にすぐ達するというか。
といってもVOCALOID5 Editorまではちょっと使ったことしかないからそもそも自分に経験値がないのであんまり比較できないんだけども。
それとこれも新機能だと思うんだけどエクスプレッションツールとタイミングツールが使いやすかった。エクスプレッションツールは声の強弱の調整に使える。ダイナミクスパラメータの細かい版みたいな感じなのかな。タイミングツールは音符の位置、長さとは独立に子音・母音の発音タイミングを変えられるみたい。これはかなり便利と感じた。
一方従来のGUMI PowerとかGUMI Sweetみたいな声色の切り替えの仕方が自分には上手くできなかった。AIトラックでも色んな歌い方のプリセットがあってそれで声色が変わった感じは出せるんだけど、種々のエフェクトも同時にかかったプリセットなのがちょっと手間というか。エフェクトなしの素の状態で声色だけ変える、ってのをやりたかったけどよくわかんなかったのよね。
AIトラックじゃなければGUMI PowerとかSweetとかの声色違いも選べるんだけど、そうするとAIトラックのクオリティが出せなくなるので難しいところ。
結局今回はAIトラックのみ使って主にエクスプレッションツールとタイミングツールでの調声でなんとかやってみた。
コード進行つける
キー = Cメジャーの曲なので、Cメジャーのダイアトニックコードを使って適当にコード進行を組み立ててみる。「まずはダイアトニックコード、もしくはダイアトニックコードのルート音のみでコード進行を考えてみよう」というのはギターレッスンで習ったことだ。
なお本当は平行調のキー = Amかもしれないとも思うが、以下の本にこう書いてあったのでキー = Cメジャーとしておく。
ただ、最近の曲って明るくなったり暗くなったり、どっちつかずなものも多いので、その場合は混乱を避けるため、「C スケール」のようにメジャーのほうを基準にして呼ぶことが多いと思います。
『Ozashinの誰でもわかる 音楽理論入門』p.36
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自分はバレーコードしか押さえられないのでギターで適当にバレーコードで色々コード押さえながら歌うたってしっくりくる流れを試しまくった。
適当に、とは言ったが一応トニック、ドミナントみたいなコードの機能を気にしてみたり、代理コードを使ってみたり、みたいなことには挑戦してみた。
サビに浮遊感があると思ってるからどっちつかずのサブドミナントであるFから始めてみようかな、単純に繰り返すと単調になりそうだから2まわし目はFの代理コードのDmに置き換えて始めてみようかな、みたいな。
これ全部上記の書籍で得た知識。
ただキーがCかAmかでコードの機能も変わるので本当はそこも気にしながらだといいのかな。今回は徹頭徹尾キー = Cとしてコード進行を考えた。
それと「おしゃれな雰囲気欲しいから7th使おう!」という安直な考えでほぼすべてのコードがセブンスコードになっている。たぶんところどころ7thを外したほうが座りがいいのかもしれんがその判断もつかんので全部7thつけております。
また、「ダイアトニックコード」とは言ったもののセカンダリドミナントはちょっと使っており、E7→Am7の流れはちょくちょく出てきている。C7もちょこっとだけある(丸サ進行の部分)。
加えて最後にピカルディ終止というのも使ってるのでここもノンダイアトニックコードですね。これも上記の書籍で得た知識。使ってみたくて使っちゃった。曲の一番最後が「Asus4→A」という流れで終わっており、これのことね。マイナーキーの曲の最後をメジャーコードで終止させることをピカルディ終止って言うんだってさ。キー = Amの曲の場合sus4を挟んでAsus4→Aという動きでピカルディ終止させることも多いって本に書いてたからそのまま使っちゃった(p.107)。
(なのでこの部分はこの曲をキー = Amと捉えてることになるかと思います)
そんなこんなでできたコード進行が以下。
ディグリーネームで書いてますが I = C となってます。
スマホ版の方が改行がちょうどよく見やすいと思われる。
IV M7 I M7 V 7 VI m7
絡まる パスタの海 泳いでII m7 I M7 III 7 VI m7
明日の 天気のこと 想ったIV M7 I M7 V 7 VI m7
弾ける 光はある だろうかII m7 III m7 VI sus4 VI m7
天使の 梯子 なんかは
I M7 V M7 VI m7 IV M7
恋が 眠る 頃にI M7 V M7 VI m7 VI m7
のそりと 目を 覚ますI M7 V M7 VI m7 IV M7
右を 向いた 女神 舞浜のI M7 V M7 VI m7 VI m7
鼠を 討つ
IV M7 III7 VI m7 I 7 IV M7 III7 VI m7 I 7
まだわた しの信心には 翳り は無けれど
IV M7 III7 VI m7 I 7 IV M7 III7 VI m7 VI m7
ただ千年 経って「糞喰らえ」と 殴るのも いいだろう
IV M7 I M7 V 7 VI m7
絡まる パスタの海 泳いでII m7 I M7 III 7 VI m7
明日の 天気のこと 想ったIV M7 I M7 V 7 VI m7
弾ける 光はある だろうかII m7 III m7 V 7
天使の 梯子なんかは
IV M7 V 7 III m7 VI m7
あどけない女神は 踊らない 自らの罪さえ 信じないIV M7 V 7 II m7 III m7
明日から何度も 目を覚ます 君の産声に思わず泣くだけ
VI m7 V 7 IV M7 I M7
II m7 III 7 IV M7 III m7
IV M7 III m7 I M7 II m7
明けの明星に 逆らう存在とIV M7 III m7 VI M7 V 7
輝く暁光に 唾を吐く貴い人
IV M7 I M7
私は「存在3(スリー)」V 7 VI m7
遍く渦巻く雲ばかり見てるII m7 I M7 III 7 V 7
異なる症状に いつも胸を焼く
I M7 II m7 III m7 VI m7あどけ なくて そっけない
II m7 I M7 VI m7 III m7
貴女の微睡むまま
IV M7 I M7 V 7 VI m7
絡まる パスタの海 泳いでII m7 I M7 III 7 VI m7
明日の 天気のこと 想ったIV M7 I M7 V 7 VI m7
弾ける 光はある だろうかII m7 III m7
私達にだってさあ
IV M7 V 7 III m7 VI m7
あどけない女神は 踊らない 祈っちゃいない 胡乱で無体だ
IV M7 V 7 III m7 IV M7
私のこんな瞬間をもっと叱咤して
IV M7 V 7 III m7 VI m7
あどけない女神は 踊らない 濁っちゃいない 挑んでみたいなIV M7 V 7 III m7 IV M7
私のこんな信仰をもっと叱咤して
IV M7 I M7 V 7 VI m7
II m7 I M7 III 7 VI m7
IV M7 I M7 V 7 VI m7
II m7 III m7 VI m7 VI sus4
VI
ドラム打ち込む
元々ドラムをやっていたこともあって前回の曲なんかは一打一打まごころこめて打ち込みました。
でも今回は時間なかったからMIDIフレーズ集を活用したぜ!
Addictive Drums2に入ってたフレーズ集を使っており、大サビの部分なんかはわりと細かくかっこいいことをやってます。Mixが微妙なせいであんまり聞こえてないけど。
MIDIフレーズ集を使ってはいるけどバスドラとか大まかなタイミングは調整してます。
全体としては9割MIDIフレーズ集からで、間奏の激しいところだけ自分でほぼ1から打ち込んどるという感じですな!
ほんとはBFD3使いたかったけどM1 Macだと上手く動かせなくて今回は諦めた。果たしてお金の支払い損になってしまうのか乞うご期待やね。
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ベース打ち込む
EZbassに活躍していただきました。EZbassはベース弾けないけど打ち込みしたい人にとって極めて良い製品だと思っている。
まずプラグイン内にコード進行を入力しておくことができる。
そしてEZbassのMIDIフレーズライブラリから気に入ったフレーズをEZbassのタイムラインにドラッグ&ドロップすると、フレーズが入力済みのコード進行に合うように勝手に変化してくれるのよ。もちろんあとからコードを変更することも可能。そしてエディターでさらにフレーズを編集することも可能。
自分は「コード進行入力→MIDIフレーズ探してドラッグ&ドロップ→ドラムとリズムが合うように修正」という流れでやりました。
※実際には後述のEZkeysでコードを入力していたので、そこからEZbassにコード進行をコピペしました。
今回投稿したのとは別の曲だけど自分なりにがむしゃらに打ち込んだベースとEZbassを使った打ち込みの比較も置いとくね。
自分で打ち込んだベースとEZ Bassの比較動画
— 水原カルキ (@kalkwater) 2023年1月5日
実際にはBIAS FX 2 のベース用プリセットも挿してるので音はそれ込みのものになっております。#DTMer #Logic #作曲 #VOCALOID#GUMI#EZbass pic.twitter.com/d0t2zNwh0Y
EZbass良くない?マジで助かる〜〜
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ピアノ打ち込む
EZbassがいたく気に入ったので同じ系列のEZkeysも買った。
これも大まかにはEZbassと同じ使い方なんだけど、こっちの方が古い製品なのかEZbassと比べてUI・UXが微妙。もしEZbass並みに使いやすい新versionが出たら間違いなく買い換えるね。だが現状のままでも十二分に助かる。
また、EZbassと比べてMIDIフレーズの数も少なかったから追加フレーズ集は買ってみようかなと思っている。
「コード進行入力→MIDIフレーズ探してドラッグ&ドロップ→ドラム・ベース・ボーカル等とリズムがぶつからないように修正」という使い方をした。ドラムとベースを合わせるくらいのレベルでリズムを他パートに合わせに行くんじゃなくて、違和感なければオッケーくらいにざっくり調整する感じ。
そういやEZbassはコードが3和音までしか選べないけどEZkeysは7thやテンションノートを含むコードも入力できる(なので、EZkeysに入力したコード進行をEZbassにコピペできると上で述べたが、例えばEZkeysで入力したAm7のコードをEZbassにコピペするとAmと認識される)。
EZbassにも五度圏表示があるけどEZkeysの方が情報がリッチなのでリハーモナイズにも役立てやすいのではなかろうか。
Cubaseにはデフォルトでコードトラックというコード進行作成に役立つ機能がついているらしいが、Cubase以外のDAW使っててコードトラック欲しい&ピアノ打ち込みしたい、という人も使ってみるといいかもしれない。
実際今回の作曲でコード進行を考えるときは、ギターで考えたコード進行をEZkeysに入力し、作成済みのボーカルと合わせて再生して違和感ないか確認する、という使い方をした。
あ!EZkeysは古めの製品だし残念ながら音自体はそこまで良くないと言われてます。ただEZkeysで作成したMIDIフレーズを普通にMIDIトラックにコピペして好きな音源で鳴らす、ということができます(あるいは出力先を設定すればわざわざMIDIトラックにコピペしなくても鳴らせる)。
なので今回の曲も実は音自体はAddictive kyesで鳴らしてます。オーディオインターフェイス買ったときについてきたのだ。ラッキー。
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ギター録音する
もう下手なギターなんか入れないほうがまとまりがあるのでは……とも思ったけど挑戦せんことには成長はないんや!てことでがんばって録音した。
使用ギターはYAMAHA PACIFICA 112J。オーディオ・インタフェースはFocusriteのScarlett Solo。
ギターリフも自由に作れるレベルじゃないから今回はほんとにコードだけ弾いてる。最初の方にも書いたけどバレーコードしか上手く押さえられないからバレーコードだけ弾いてる。
そして自信のなさの現れで震える系のエフェクター使って自分の音の不安定さをごまかしている。サビの裏で両側でジョワ〜って鳴ってる音ね。ウウ……チクショウ……。ちなみにBIAS FX2のMidnight Rainってプリセットをほぼそのまま使ってる。
1回目の大サビの右側では実はカッティングも鳴ってるけど気に食わなかったのでめっちゃ音が小さくなってる。なくてもいいんじゃないかと思ったけど高音が欲しかったのでちょっとだけ聞こえるようにしたつもり……。
まあでもやっぱ下手でもなんとなくギターが入ってる方が自分の欲しい音になるな!
曲作りは自分の成長を感じたくてやってる側面もあるから今後もギターは練習するけど、そのうちちゃんと弾ける人に発注もするぞ!
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ギターのタイミング補正する
Logic ProのFlex Timeを使って補正した。
この機能を最初に使った時は「すげえ!!」ってなるけど使ってるうちに「こんな機能使わなくてもいいように上手に弾くのが一番や……」ってなってくる。そらそうよな。
自分の実力だとギターの録音をやりきってからタイミング補正に入っても、どうしても録音しなおさないとどうにもならん箇所に気づいてしまうことがある。そうすると録音し直しがめっちゃ億劫に感じるのよね〜〜〜。どういうセッティングで録音したかも再現しきれなかったりするし。
なので今回はなるべく録音とタイミング補正を並行にやるようにした。並行といっても1トラック録音し終えたら補正する、くらいのもんだけど。
ボカロのコーラスパート作る
今回はこのあたりでコーラスパートを作成した。最初に作った方がいいのかもだけど。
コーラスパートもよくわかってないので主線をまるごとコピペして3度上(主線がドならミ)と3度下、5度下、6度下を作成して各パートごとにミュートする箇所をなんとなくで切り替えてコーラスパートとした。
各パートはVOCALOID6 Editorのプリセットから異なるものを選択してちょっとずつ声色の雰囲気が変わるようにはしている。
左右配置をどうするかとかも工夫したかったけど今回は上記で打ち止めとした。
諸々の打ち込み内容で気になるところを調整する
もちろんここまででもちょこちょこやってるけど、Mix前に一度全体的に調整した。フレーズとかタイミングとか。
結局Mix・Masteringやってるときにも気になって色々調整することにはなるんですけどね。
Mixする
今回挑戦したかったことのひとつに、Mix・Masteringの定番であるiZotopeのプラグインを使いたいというものがあった。
上級者の人が「iZotopeを使うとみんなiZotopeの音になっちゃってる」って何かの記事に書いてるのを読んで、むしろみんなのその音が欲しいんや!まずスタートラインに立ちたいんじゃい!って思ったんよ。iZotope使ってみんなと同じ音になれるんやったらそれがええわいと。
ただiZotopeも高いからね〜
と思ってたらなんとiZotopeがサブスクをやってるということで試してみた。1週間無料だったのでその期間でMix・Masteringをやってみました。
とはいえ1週間で色々手を出すのは無理だから、MixではNeutron 4のみを使ってみた。
まずVisual Mixer機能を使ってみた。パンニングとフェーダーワークを自動でやってくれる機能なのだが、これは全然自分の中のイメージに合わないものが出来上がってしまった。よってVisual Mixerは今回最終的には使わなかったし、今後も使うことはないと思う。ここは自分でやった方が早く自分のイメージに近づけられると思うな。
次いでNeutronのAssistant機能を使った。Neutronはその中にEQ、コンプ、エキサイター、イメージャー等が搭載されているマルチエフェクター的存在なのだが、AIが対象のトラックに各種エフェクターのおすすめの設定を自動でしてくれる、というのがAssistant機能。
初心者はAssistantの設定をとっかかりに調整したり、AIの設定内容をヒントにお勉強したりするといいらしいよ!ただ今回はこのあたりの深堀りを全然できなかったので今後の課題やね。Assistant機能を使ったあとも色々プリセットを切り替えることができるので、「なんとなくこのプリセットがイメージに近い気がする……」ってのを選ぶくらいしかできんかった。
今後はEQ、コンプ、それとUnmask機能の使い方を重点的に鍛えていきたいな〜。
各トラックのことを言うと、Neutronはリバーブが搭載されていないので自分で各トラックに適当にリバーブを挿入した。確かPlate reverbあたりだったかな。特に強めにかけたのは最後の大サビ直前のボーカルとか、「唾を吐く貴い人」あたりのフロアタム。
後は「しょっぱなのボーカル単体の一瞬と、直後にコーラスが入ってくるところとで音量差があるのでボーカル単体の部分のボリュームをオートメーションでちょっと持ち上げて均そう」みたいなこともいくつかの箇所でやった。これが手コンプってやつなんですかね。コンプレッサーが上手く使えれば手コンプも多少減らせるのかねえ。
それとサビの裏でジョワ〜ンと左右で鳴ってるギターはパンを思いっきり左右に振りつつイメージャーで広げている。その方が音の壁感が出るかな〜と思ったんやけど意図通りになってるかは正直よくわからん。
なおNeutron 4 超重い。M2 ProとかMax搭載のMacに買い替えたくなるわね。
狂う
無理無理!!!!な〜〜んもわからん!Mixってなんじゃい!!!糞食らえい!
Masteringする
MasteringもiZotopeの定番プラグインを使った。すなわちOzone10。
これもEQ・コンプ・マキシマイザーなどのプラグインがひとつにまとまったプラグインで、Neutron同様にAssistant機能でAIがおすすめの設定をしてくれる。
Mixの時点でマスタートラックにOzone10を挿しておいてMix・Masteringを同時並行でやるスタイルもあるらしいんやけど、自分はMixとMasteringはプロジェクトファイルを分けて行った。すなわち、Mix後にバウンスしてオーディオファイルを作成し、新規プロジェクトに当該ファイルのみ読み込んでマスタートラックにOzone10を挿した。
まあ結局Mastering中に気になったらMixどころか編曲まで戻ったりして行ったり来たりするんですけども。
さて、Ozone10を使ってみたんやけどこれも全然使いこなせませんでしたね!Ozone10が提案してくれたものをほぼそのまま採用してます。
唯一EQだけは2点いじった。というのも、EQでめっちゃ高域が持ち上げられていたのだ。Masteringについて調べていると「Mastering時に3dB以上EQで上げ下げするようなら、一度Mixに戻ったほうがいい」とよく言われているのだが、今回Assistant機能で提案されたEQで高域が+8dBほどブーストされていた。やば。
これはもちろんOzone10が悪いのではなく、俺のMixが高域が足りなさすぎるMixになっているのでOzone10がそれを補うEQを設定してくれただけなのだろう。なので本来するべきはこういうEQを提案された時点でMixに立ち戻って、高域を強調すべきパートの高域を出しておくことだと思われる。パートごとにEQのメリハリをつける的な。
ただもうその気力がなくて、「さすがに+8dBはブーストされすぎてて耳に痛い気がするから+6dBくらいに下げとこう」くらいしかできなかった。結局Mastering時に曲全体の高域をブーストしている = 全パートの高域がブーストされているので、色々ぶつかりあってるのかなんかシュワシュワした音がする結果になってしまった。
上記の高域ブーストを+8dBから+6dBに緩めるというのが自分でいじった1点目。下記スクショのEQ画面の右端の部分。
2点目はそれでも耳に刺さる部分をピンポイントで削ったこと。下記スクショの6番の箇所。キュッと下がっとるよね。たぶんこの帯域はハイハットとかの耳に痛い部分なんだと思う。
一応ね、Mix・Masteringでは個人的に気になる以下のことを意識したわけよ。今の自分で言語化できるのはこのくらいっすね。しかも別にこれらもちゃんと出来ているわけではない。
- ボーカルは前に出ているか?
- ピアノは前に出ているか?
- ベースは大きすぎないか?
- ギターは大きすぎないか?
- バスドラは聞こえているか?
- タムのリバーブ感はあるか?
- ハモリは聞こえているか?
- 適切な広がりはあるか?
- 馴染みの悪い音はないか?
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狂う
はーん!わっかんねぇッつーの!!!!なんなんだよ!!!!
正解がないとか言うなよ!!!
俺に!正解を!くれ!
完成
出来上がり〜〜〜〜!ワ〜〜〜〜〜〜!!!!!フワ!もう知らん!
今回は上記を1ヶ月かけてちょこちょこ進めたわけだけど、5, 6時間で1曲作れる人とかどうなってんだろ……
最後に
いや〜創作って苦しくって楽しいですね!
自分は自身の魂の救済・自己顕示欲・嫉妬で創作を続けている。楽しいよね。これからも続けるぜ。
みんなも創作楽しんで行こうぜ〜〜〜!!
おしまい!