目次
この記事について
- 作曲についてよくわかってないやつが何を考えて曲を作っているか書くのでもし気になる人がいたら読んでね
- 今回は「編曲・DTM・動画編」
- 「作詞・作曲編」はこちら
こんな曲を投稿した
今回はボカコレというイベントに投稿しました。
今回の編曲・Mix・Masteringの流れ
先に歌詞と歌メロ、コード進行は完成しており、編曲・Mix・Mastering は概ね以下の順番で行った。
実は最初iPadのgaragebandで作成して、途中からMacのLogic Proに移行した。
- 頭の中の歌メロを自分で耳コピする
- ボカロ打ち込む・調声する
- 簡易的にドラム打ち込む
- ボカロのコーラスパート作る
- ベース打ち込む
- ギター録音する
この辺でMacのLogic Proに移行
- ギターのタイミング補正する
- ピアノ打ち込む
- ベース音源買ったのでベース打ち込みし直す
- シンセやストリングスも含め色々打ち込みを試行錯誤する
- ドラムを本格的に打ち込む
- 狂いながらMixする
- Mixしながら打ち込みも試行錯誤する
- 狂いながらMasteringするも音量が上がらず試行錯誤する
- DTMレッスンに通い始める
- 打ち込みの調整・Mix・Masteringをやり直す(この辺でサンプリング音源も足していった)
- 完成
編曲に2年もかけちゃったから順番うろ覚えだけれども。ちなみに2年の間に並行して他に2曲作ってるからそっちも良かったら聴いてね。
項目多いので適当にピックアップしつつ何考えてやっていったか書くよ〜〜〜〜
そもそもなぜiPadでやったか
実は既にMacのLogic ProでDTMをやってみたことはあったけど、DAWソフトって操作できるところが多すぎて何がどうなってるのか、どこから手をつければいいのかちっともわかんなかったんですよね。
そこで機能が制限されているgarageband、しかもタッチUIのiPad版ならシンプル機能で「必要最低限のDAWスキル」が身につくのではと思ったのです。
結果として正解だったね!
ただ途中でLogicに乗り換えたので、「iPad版garagebandファイルをMacのLogic Proで読み込み」みたいなことをしてよくわかんない設定がプロジェクトファイル内に残っててちょっとめんどくさかった。
みんなは2年もかけずにiPadでやるならiPad、MacでやるならMacで完結させような!
頭の中の歌メロを自分で耳コピする
音感がないので苦労した。
ギターレッスンの先生にちょっと聞いたりしてがんばった。先生に自分の歌声聞かれるのが一番恥ずかしかったので音感鍛えねばと思った。
しかし未だに音が外れてるところがある気がする〜
ボカロ打ち込む・調声する
ボカロもiPad版を使ってます。
iPad版ボーカロイドのGUMIですね。
のちにPC版のGUMI AIも買ってそっちも試したんだけども、意外とiPad版の抑制的な歌い方のほうが合ってる気がして今回はそのままiPad版を使ってます!
ドラム打ち込む
元々ドラムをやっていたこともあって今回はドラム打ち込みは結構こだわってます。
最初にiPad版garagebandでざっくり打ち込んで、Logic Proに乗り換えたタイミングでAddictive drums2を導入し、作成終盤でさらに細かく打ち込んでいった感じですね!
やっぱちゃんとしたドラム音源はいいね!
ただAddictive drums2は最初からがっつりエフェクトかかってて、かつOHマイクの調整が難しくて自分の欲しい音を作るための調整が結構大変だった。
最終的にDTMレッスンの先生に相談して、「自分が欲しい音のプリセットを選ぶ → パラアウトした上でAddictive drums 2内の設定はいじらず、Logic側のプラグインで音色を調整する」というやり方で落ち着いた。
それでも結局シンバル、ハイハットはトラックを分けて打ち込んだ。そっちの方が早いね!
なお最近はSuperior Drummerが気になっておる。
ギター録音する
今回はイントロ・アウトロのリフも作ったし頑張ってギターソロも弾いたよ!
「ギターが初心者すぎてフレーズ考えるのに時間がかかる & 思いついても自分が弾けるフレーズに限定されてしまう」の合わせ技でだいぶシンプルなフレージングになっておりますがそこはひとつなにとぞ……
使用ギターはYAMAHA PACIFICA 112J。iPad版のgaragebandに iRig でギターつないで録音しました。
エフェクターはBOSS GT-1。
次に作る曲はかっこいいカッティングも入れたいな〜
ちなみにLogic Proに乗り換えてからはscarlett soloっていうインターフェイスとBIAS FX 2.0っていうアンプ・エフェクターシミュレーターを使っとります。
広告貼っとくけどサウンドハウスの方が安いからそっちで買ったほうがいいっすよ!!
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ベース打ち込む
今回もEZbassに活躍していただきました。EZbassはベース弾けないけど打ち込みしたい人にホントにおすすめ。
前曲のときに書いた記事からのコピペ
まずプラグイン内にコード進行を入力しておくことができる。
そしてEZbassのMIDIフレーズライブラリから気に入ったフレーズをEZbassのタイムラインにドラッグ&ドロップすると、フレーズが入力済みのコード進行に合うように勝手に変化してくれるのよ。もちろんあとからコードを変更することも可能。そしてエディターでさらにフレーズを編集することも可能。
自分は「コード進行入力→MIDIフレーズ探してドラッグ&ドロップ→ドラムとリズムが合うように修正」という流れでやりました。
自分なりにがむしゃらに打ち込んだベースとEZbassを使った打ち込みの比較も置いとくね。
自分で打ち込んだベースとEZ Bassの比較動画
— 水原カルキ (kalkwater) (@kalkwater) 2023年1月5日
実際にはBIAS FX 2 のベース用プリセットも挿してるので音はそれ込みのものになっております。#DTMer #Logic #作曲 #VOCALOID#GUMI#EZbass pic.twitter.com/d0t2zNwh0Y
EZbassほんと助かる〜〜
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ギターのタイミング補正する
Logic ProのFlex Timeを使って補正した。
以前の振り返り記事でも書いたけど全部録音し終わってからタイミング補正するより、同時並行である程度やった方がよいね。
録音し終わったつもりなのにタイミング補正でどうにもならない箇所が見つかったとき、録音し直すのが結構億劫なので……
補正を少なくできるように練習頑張ろうネェ……
ピアノ打ち込む
ピアノの打ち込み記事とか読んで頑張って打ち込んだ。
ラスサビ前のCメロのピアノはEZkeysも使ってます。
Cメロでは目立つフレーズだけ自分で考えて、バッキング?左手で引く部分?みたいなのはEZ keysのフレーズをちょっと修正して入れてます!
このときは初代のEZkeysを使ってるんだけど、EZbassのUIも取り入れたEZkeys2も発売されて、そっち使うのも楽しみ〜〜〜〜!
シンセやストリングスも含め色々打ち込みを試行錯誤する
やっぱりストリングスも入れてえよな!と思い立ち打ち込んでみたけど全然しっくりこなかった。
ばっさり消したけど、Bメロの左側にピチカートを使ったフレーズがちょっとだけ残っている。
DTMの先生に「高域が足りない」と指摘されたのでどうにかならんかな〜と試行錯誤し、シンバル系の高域を持ち上げてみたり高音のシンセを足してみたりギターフレーズをコピペしてオクターバーを噛ませてみたりした。
この辺の打ち込みの試行錯誤、Mix・Mastringの試行錯誤を1年以上やってた気がする
どうなってんだ
Mixする
これも自分なりに試行錯誤してどうにも出口が見えずに狂ってたんやけど、DTMレッスンに通い始めてから割りとすんなり落ち着いた。
もらったアドバイスは以下
- アレンジを作り込む前にMixをちゃんとするのがオススメ
- いい音で聞かないと、いいアレンジか判断できない。
- 経験を積んでいくとMixちゃんとする前の音でもある程度アレンジの良し悪しが判断できるようになる。
- Mixはまずフェーダーワークとパンニング、次にEQで音作りの補佐。
- 次にコンプで距離感を調整
- 次にルーム、アンビエント系エフェクトで空間内の距離感を調整
だってさ!
フェーダーワーク、パンニング、EQで音作りまではわかるけど未だにコンプとアンビエント系エフェクトはピンと来てない。たくさん曲作って経験積まねばな〜
自分なりに及第点と思えるMixができてからは、たしかにアレンジの調整もそれなりにサクサク進んだ気がする。
なおEQは思い切って買ったiZotopeのバンドルからNeutron のEQを多用した。
カット・ブーストする帯域だけ聞けるのが便利。めんどくさかったらNeutronに自動で音作りもできるしね。
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Masteringする
ここもMix同様ずっとわからんくて狂ってた
「ニコニコとかにテスト投稿するとなんか音が小さい気がする……」
「ラウドネスノーマライゼーションってのがあるのん?」
「ラウドネスノーマライゼーションを気にしても変わんない気がする……」
「むしろ小さくなってない?」
というように。
これもDTMの先生に「ラウドネスノーマライゼーションを考慮して音圧上げるのは職人芸だから気にするのやめよう!」とアドバイスもらって吹っ切った。
最終的に-6~7LUFSでMasteringを仕上げている。
これがいいのか悪いのかは自分の耳ではわからんかった。
ちなみにMasteringのやり方だけども、iZotope Ozone 10 の自動masteringをかませてみたら勝手に「Rock」が選択されたのでそれで良しとした。
Imagerはoffにして、maximizerの閾値だけ調整してあとは自動出力のままにしてます。
サンプリング音源について
これについても書いておこう。
最初の心拍とか途中ちょっと聞こえる犬の声とか最後のサビでひっそり鳴ってる鐘の音など諸々はSpliceで入手した。
サブスク型のサンプリング音源サイトで、毎月もらえるクレジットを消費すればサンプリング音源を1個単位で購入できる。
サンプリング音源集みたいなのを買わなくても初期投資安く手を出せるのがメリットですね。
ほんとオススメですぜ!
自分はこの方の記事を参考にして導入しました。
Splice Soundsレビューと使い方や最新セール!おすすめサンプルは?アプリやスマホと連動サンプリング音源サービス | DTMer.info
DTMレッスンについて
これも書いとこ。
DTMってわからんこと多すぎん?
ネットにたくさん情報があって無料で学べるけど、自分の知りたい情報をどう調べればいいかわかんなかったり情報を見つけても言ってることが違ったりして試行錯誤のパターンが多くなったり。
てことで「自分なりのスタンダード」を身につけるために「情報源を一人の人物に絞る」ってのはアリだなと今回思いました。
先生の言ってることが間違ってたり世間のスタンダードから外れてることもあろうが、とりあえず先生を基準としつつ自分なりの試行錯誤やインターネットの情報も参照して「自分用スタンダード」を補正するのが楽ですね。
完成
出来上がり〜〜〜〜!
2年ですよ2年!
私の最大の課題はもうわかりますね。楽曲制作の速度です。ふぇ〜〜〜い!
動画作成について
ほんとはイラストレーターさんにイラスト描いてもらいたかった!
動画師さんに動画作ってもらいたかった!
「どのくらい曲ができあがったら依頼するものなのかな〜」とか考えてたらもうボカコレ一週間前とかだったので慌てて自分で作った。
動画に出てくる花はお花屋さんチェーンの青山フラワーマーケットで買ったグラスブーケです。毎週買い替えてるからちょうどその時うちにあったやつを撮影しました。
動画内容の方針について
動画素材が写真しかないのでいわゆるリリックビデオを作ってやろうと思ったんですが、なんやかんやあって今回の出来になりました。
これイメージ伝わってんのかな〜。
イメージとしては映画のエンドロールですね。
早送りっぽい部分が映画の本編のイメージで、今回の曲の歌詞がエンドロール風に流れるという構成。
省エネですね。
なお早送り部分はもっと映像っぽくしたかったんですが時間も技術ものないので「もうひとつのリリックビデオ」を作成してそれを取り込んで早送りっぽくしてます。
そこで使ってる歌詞は自分の頭の中にある「心音針」という曲のものなんですが、これが甘ったるいラブソングなんですね。
その曲の中で願っていた二人の幸せな生活が終わってしまって、今回の暗めの曲がエンドロールで流れていると、そういう作りです。そういうつもりです。心音針部分の歌詞は読みづらいのでここまでは伝わらんだろうなあと思います。
なお心音針はこのために作った曲ではないのですが今回の作りにちょうどよい歌詞だったので犠牲になってもらいました。
心音針もいつかちゃんと作りたいですね!
サムネイルについて
ドワンゴのくりたさんが熱心にボカコレについて発信していて、そのひとつに「サムネは大事」というものがありました。
その時点では動画のワンシーンを適当にサムネにしていたので、せっかくなので専用のものを作ってみた。
そしてサムネについてググったら「大きい文字で情報を入れるのが大事」とあった。
だもんで試行錯誤したけどなんかもうむしゃくしゃしてクソデカ文字で曲名を入れてみたらなんか好みの見た目になったのでサムネにしました。
クソデカコリドーです。
サムネを作ってから「本編もこういう雰囲気の動画にするのもアリだな」と思ったけど時間がないので断念。
動画編集ソフトについて
これまでは無料の「Davinci resolve」というソフトを使ってたんですが、これがまあ初心者の自分には使いづらかった!
比較サイトではAdobeのソフトより直感的!みたいな評価を見つけたんですが、自分のスキルじゃ使いこなせないな〜と。ググって出てくる情報も自分には追いつけず……
そこで前から気になってたFilmoraを導入してみました。
いったん無料体験版を使ってみたところ直感的に使いやすかったのでそのまま購入。
今回はグリッチ系のエフェクト、古い映画風のエフェクトを多用してます。
投稿動画も告知動画もFiloraで作ったよ。
動画が完全初心者にオススメ。
公式がリリックビデオの作り方を公開しててこちらも参考になります。
(1) 【文字PV】歌詞動画の作り方をわかりやすく解説|Wondershare Filmora(Windows&Mac) - YouTube
(1) 【2023年最新】文字PV/歌詞動画の作り方を徹底解説✨前編|Wondershare Filmora(Windows&Mac) - YouTube
最後に
いや〜創作楽しい!
そしてボカコレはクオリティ高い曲ばっかで心が苦しい!
でも嫉妬の炎に焼かれるのも創作の醍醐味ですからね。
オモコロというメディアの永田さんが言っていた「憧れで始めて殺意で続けろ」という言葉がありますがこれを胸に抱いて創作を続けて参ります。
おしまい!